夏は夜。月のころはさらなり、闇もなほ、蛍の多く飛びちがひたる。また、ただ一つ二つなど、ほかにうち光て行くもをかし。雨など降るもをかし。
枕草子の冒頭です。今では闇も蛍もあまり見かけなくなりました。窓の明かりや街灯の明かりが闇を減らし、夜中でも人が行きかっています。これもまた、平成から令和に引き継がれた景色です。便利で安全な世の中になったということなのでしょう。
東洋医学の大きな特徴に統一観念というものがあります。人と自然を一つの統一体としてとらえ、統一体は宇宙を表します。人も自然も宇宙を構成する一部であると考えます。人体も宇宙と同じで、臓腑は個々に働くのではなく、関連しあって一つの身体ができているととらえます。ここでいう身体は「心と体」を指します。物質としてだけではなく、精神面も自然と一体です。統一体である大宇宙は時が流れます。季節も廻ります。常に変化を続けています。私たちの身体も変化を続けています。怪我をすると治ります。病気も快方へ向かいます。ちょっと悲しいですが、年も重ねて老化します。全て、戻ることなく進んでいます。今、病で苦しんでおられても、必ず変化します。あきらめないことも、快方へ向かう手助けになるように思います。
清少納言の生きた平安時代、今から1000年以上も前と現代では変化しています。便利で安全な世の中になったのかもしれませんが、人も自然と一体であることを忘れてしまっているようにも思います。自然を破壊してしまえば、人にも影響がでるに違いありません。私たちが生かせていただいている自然界の中で便利で安心して過ごせるといいなと思います。
今日は七夕、はりきゅう尚庵のある稲美町は晴れています。今年は織姫とひこ星は会えるのでしょうか?想像が広がります。そして、天の川に願いをたくします。皆さまが元気で幸せでありますように。
写真は地元の祇園堂です。祇園祭はスサノオノミコトをお祀りして地元の人々が元気に夏を乗り切れるためのものです。昔ながらの風習が残っているのです。
七夕の夜、天の川を見ながら、大宇宙のパワーを全身に取り入れて、暑い夏を元気に乗り越えていきましょう。

