めっきり秋めいてきました。寒暖差により、紅葉は色づきます。今年も美しい季節がやってきました。新型コロナウイルスの感染者数も激減し、気持ちは落ち着きを取り戻したように思います。秋は収れんの特性を持ちます。収れんとは縮んだり、まとまったりすることです。寒くなってくるので、体も縮こまりますね。そして、感染者数も収束しています。しかし、まだまだ、ウィズコロナで生活しなければなりません。もうしばらく手洗い、うがい、マスク着用で過ごす必要があります。その中で秋を堪能するのがいいですね。
先日、十数年前から登録している日本骨髄バンクから連絡がありました。ある患者さんとHLA型が一致し、ドナー候補者のひとりとして選ばれたとの内容でした。登録初期にも同様の案内があり、コーディネートを進めていたのですが、患者さん都合で中止となりました。今回は提供できるといいなとコーディネートを開始しました。3~4日の入院になるので、仕事の調整とかもしないといけないと思いながら過ごしていました。私の体調の確認検査の前日、コーディネート終了の連絡がありました。今回も患者さん都合です。私以外にもドナー候補者がいるので、誰かの提供を受け、その方に移植されていてほしいと思いを巡らせています。少しでも誰かの力になれるといいなと思います。この2年のコロナ禍でより一層そう思うようになりました。
「天上天下唯我独尊」これはお釈迦様が生まれてすぐに7歩歩いて言われたと伝わっています。我こそが1番という意味ではなく、全く反対の言葉です。天上天下にただ一人の誰とも代わることのできない人間として、この命のままに尊いということであり、私の命はかけがえのないもので尊いものであると同様に皆の命もそのように唯一無上のものであるという意味です。
コロナ禍において感情を発散しづらい状況下では他者をうらやんだり、ねたんだりしやすくなります。その題材として年齢、性別、貧富、障がい、美醜、学歴、能力、地位などが挙げられます。気付かぬうちに己の中で天秤にかけ自他に付加価値を与えます。
今現在はコロナが落ち着いています。インフルエンザの心配もありますが、美しい紅葉の季節、改めて自他の存在を尊び、再び感染の波がやってきた時にはみんながもっと優しい気持ちで過ごせるといいなと思っています。

