心の茂み

新年度が始まって、環境が変わった方もたくさんおられると思います。担当が変わったり、場所が変わったり、家庭内でも様々な変化がある時期です。また、気候も寒暖差があったり、強風が吹いたり変化が多いのも初夏の特徴です。そして、ゴールデンウィークが過ぎ、緊張の糸が少しゆるみ、心のバランスが崩れやすいです。私たち人間にとってストレスがかかり、体調管理が難しい季節をどのように過ごすのがベストなんでしょう。答えはありませんが、自分に合った生活をして、健やかに過ごして欲しいです。

気の流れからもこの時期の不調は分かります。立夏が過ぎ、草木も芽吹いています。きれいな新緑の季節ですが、精神的には不調になりやすいのです。寒い季節に蓄えた気が外へと向かうため、たくさんのエネルギーを消耗します。そこへ環境の変化、気候の変化などのストレスがかかることで、自分自身を調整するためのエネルギーを大量に消耗し、エネルギー不足に陥ってしまいます。結果、心身のバランスが取れなくなり、不調となります。こんな時は気が充実するよう穏やかに過ごすといいでしょう。自分自身を見つめる必要はありません。「どうしたら良かったのか?」「どうしてこうなったのだろう?」は捨てたらいいです。私の場合、しんどくなったときは「なんとかなる」と言います。そんなに簡単になんとかなっていくわけではないですが、気づけばなんとかなっています。気が満ちるおまじないのような言葉です。

憂鬱という言葉は「憂」は「心配」「悩み」「とどこおる」といった意味があり、「鬱」は「茂る」「群がる」「盛ん」などの意味があります。つまり、気分が晴れない、心がもやもやする状態のことを憂鬱と言います。手入れのされていない森では木がうっそうと生えています。風通しも悪く、じめじめしています。もちろん、じめじめしたところが好きな生き物もたくさん存在しますが、やはり、人はあまり好みません。鬱蒼としたところは誰かが少し手入れをしてあげると、見晴らしもよくなり、すっきりとします。森が明るくなります。人の心も誰かのちょっとした気配りで晴れていくことがあります。五月病まん延防止のために、反省ばかりしないで、誰かの優しさに触れて、にこっと笑って欲しいです。ストレスのかかるこの季節、気が満ちるよう、うまく過ごして、心の茂みが手入れされるといいですね。