先日、2年ぶりに高野山へお参りにいきました。毎年5月3日~4日に加古大師教会で団体参拝を行っておりましたが、約100年ぶりのパンデミックにより、中止を余儀なくされました。今回はコロナ感染が減少している背景もあり、お大師様の元へ赴こうと団体ではなく個人で訪れました。秋の高野山は木々の色づきが美しく自然のパワーが身体全体に染み入ってくる感覚がありました。色の持つ力、すなわち、色の「気」を受け取ったのだと思います。
黄のイチョウ、赤のドウダンツツジなどそこに在るだけで輝き、その場の空気を明るく照らしてくれます。自然の電灯です。逆に緑のときは周りの木々と同化して姿を隠し、他の色とりどりの草花を強調させます。日本の四季は様々な色で構成されており、季節の移り変わりの中で、色の気を受け、我々の心を癒してくれています。
人と自然は一体であると東洋医学では考えます。例えば、風水は色や方角などによって、場所の気の流れを占う思想です。建物のような無機質な物と人との調和をもたらす何かによって、穏やかに過ごすことができます。その何かは「気」です。無機質な物同士並べていても、その無機質な物はなんの変化もありません。人が自然体であるからこそ、色などによって、影響を受けるのです。人の身体には気を受けたり、出したりするスポットがあります。聞き馴染みの言葉でいうと「ツボ」です。そのツボの中には色と共感する場所がいくつかあります。赤いパンツを履くと元気モリモリ健康になるとか聞いたことありませんか?股の間には長強(ちょうきょう)や会陰(えいん)というツボがあり、赤色と結びつきます。生命とつながり、地に足をつける働きもあります。健康のために赤いパンツを履くことは気の流れからすると、おかしなことではないのです。
色と人の関係は古代より続いています。四季を美しいと感じることができる私たちは幸せだと思います。高野山を開いた空海さんは今も私たちに自然の有難さを教えてくれています。便利な世の中になり、機械に囲まれた生活になりました。たまには自然の中に溶け込んでみるのもいいものです。自然のまま、感じるままに自分自身の色で過ごして欲しいと思います。

