満開の桜の下、入学式に入社式、心弾む新年度が始まります。うららかな日差しに気分も高揚します。芽吹きの春は幸せな気持ちになります。花粉症でお困りの方は涙と鼻水の辛い季節かもしれませんが、暖かさは心をほっこりとさせてくれますよね。暦の上で2月の立春から穀雨の頃までが春です。4月は晩春で気は最も上へと向いています。
気の向きは季節によって違います。春は上、夏は外、秋は内、冬は下です。例えば木の成長で見ると、まだ肌寒いころに芽をつけ、春には芽吹きます。気の流れは上です。初夏は新緑。そこから外へと葉を伸ばし、秋には実を結びます。気の向きは内です。晩秋には実も葉も落ちて寒い冬支度をします。これが自然の気の流れです。私たち人間もその自然界の中で生きています。影響を受けるのは当然のことですね。
さて、話は変わりますが、春によくかかる病気についてです。春にも感染症に注意が必要です。インフルエンザウイルスは冬に活発に働くので終息しますが、次は風疹、麻疹(はしか)、おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)のウイルスが流行ります。春になると入学、入社など人の移動が多くなり、様々な細菌やウイルスも人と共に移動します。寒い冬に冷えや運動不足によって免疫力が低下している身体のまま活動するとすぐに感染してしまいます。花粉症などのアレルギー体質の人はより免疫力が低いので、かかると重症化する恐れもあります。しっかりと予防が必要ですね。外から帰ったら、うがい、手洗いは引き続き徹底してください。4月は気温の変化や新生活など身体にかかるストレスも増大し、自律神経の乱れにもつながります。上から外へと向かう気の流れにうまく乗れるよう養生しながら、心和む季節を楽しんでくださいね。
春の感染症の特徴
風疹:発熱、発疹(額や顔から全身に広がる)、耳の後ろの腫れ
麻疹:発熱、鼻水、目やに、全身の発疹、口腔内に白い発疹(コプリック斑)
おたふくかぜ:耳の下(耳下腺)やあごの下(顎下腺)の腫れ、頭痛、発熱

