お茶のお話

『夏も近づく八十八夜~♪』立春(2月4日)から数えて88日目にあたる日を八十八夜と言います。春から夏への節目です。この頃になると遅霜も降りなくなるので、農作業の種まきや新茶の摘み取りを始めます。八十八という字を組み合せると米という字になるとか、米作りには八十八もの手順が必要ということから米という字になったという由来もあります。この日は農耕民族の日本人の伝統や文化を感じさせてくれる日でもありますね。

  またやっぱり八十八夜と言えばお茶ですね。新茶の摘み取りを始める日ですが、実際には北海道以外のすべての場所で栽培されているので、産地の温暖差によって異なります。お茶の歴史は古く紀元前の中国で発祥し、日本には空海や最澄ら遣唐使によって種が持ち帰られ栽培が始まりました。平安時代、お茶は貴重で僧侶や貴族階級のみが口にできたものでした。鎌倉初期には栄西禅師がお茶の効用や製法を著した『喫茶養生記』を記し、武士にも広がっていきます。そして千利休らによって茶道が完成します。江戸初期に煎茶が隠元禅師によって伝えられると、庶民にも広がっていきました。

お茶には抗酸化作用、ストレス解消、がん予防、ビタミンC補給など健康維持効果がたくさんあります。東洋医学的にはお茶の苦味は心に入ります。夏は心と関係が深いです。夏に採れるものは心を養ってくれます。心は血や精神の働きを司っています。お茶を飲むと、気分がスッキリするのは道理に適っています。五月病などイライラする季節、暖かいお茶で気持ちを落ち着かせ、熱い夏に備えましょう。

渋み成分(カテキン)

・血中コレステロール低下 ・体脂肪低下 ・がん予防 ・抗酸化作用

苦味成分(カフェイン)

・疲労回復 ・利尿作用 うまみ成分(テアニン)

・リラックス作用

その他ビタミンが豊富で血圧を下げる効果もあります