ヒートショックと自律神経

今年になり、寒さも厳しくなりました。気温差があると体調も崩れますね。気温の変化は自律神経にも影響を与えます。体のおかれている状態に対して5度以上の変化があると、一定に保つように自律神経が働きます。寒い時は震えることで筋肉を動かし熱を作り、暑い時は汗を出して熱を逃がします。このように反射的に生体を一定に保つとき、自律神経が作用します。気温差が激しいと自律神経も働き過ぎで、疲弊してしまいます。そのため、血圧の変動や動悸、めまい、頭痛など様々な症状が現れます。

 自律神経は自分ではコントロールできない神経です。不随意神経と言います。例えば指を動かしたい時、脳から指を動かしなさいと命令が出ると、指を動かす筋肉に働きかけ指を動かすことができます。これは運動神経です。自分の意志でコントロールできる神経、随意神経です。自律神経とは性質が違いますね。また、暑い、冷たい、痛いなどをキャッチして脳に伝える感覚神経というものも備わっています。これらの神経がうまく働くことで、私たちは健やかに過ごすことができるのです。

 冬場はお風呂での死亡事故が多いです。最近よく耳にする『ヒートショック』です。これも温度差に原因があります。暖かいところから、急に寒いところに行くと毛細血管が収縮し血圧が上昇します。それにより心筋梗塞や脳血管障害を起こします。心臓や血管に病気がある人は特に注意が必要ですね。自分ではコントロールできない生体の反応により、身体を守ってくれているのですが、時として病気の引き金になってしまいます。

予防法として急激な温度差をなくすこと、ストレスをためないこと、バランスのとれた食事と睡眠を心がけること、そして、鍼灸により自律神経を整えておくことが大切です。東洋医学は自分の生体反応によって、コリを緩和させ、血行を促進させ、免疫力を上げて病気予防をします。未病=病気の手前を施術して、健やかに春を迎えてくださいね。