500分の1

新型コロナウイルスによる感染症に罹患された方々に心よりお見舞い申し上げます。
また、施術の甲斐なくお亡くなりになられた方のご冥福をお祈りいたしますとともに、ご家族様にはお悔やみ申し上げます。

私事を書かせていただきますと、先日、大切に育てておりました。愛犬「サブレ」が不慮の事故で死んでしまいました。まだ2歳でした。やんちゃ盛りで、日ごろから室内から出ないようにと気を配っていたのですが、換気を心がけ、お天気のいい日でもあったので、布団を干し、そばにいるサブレにも声をかけながら、いつもと変わらない日常を過ごしておりました。ドアもしめていたと思っていました。一体いつ、どこから外出したのでしょう。気づいたときには姿がなく、もしか?!と家の裏から畦道を走り、少し広い道に出たところに白いものが見えました。
まだ柔らかい体からは内臓が見え、目はとびだし、見たこともない姿をしていました。抱きかかえ大声で叫びました。「お母さん、助けて、サブレが!!!」一緒に探していた母の姿が見えた途端に腰から砕け落ちた。畦の真ん中で抱えながらへたりこんだ。タオルでくるみ、袋に入れてそのまま火葬場へと連れて行った。車の中でも抱きかかえたサブレの体温が伝わってくるように思えた。カチカチに死体となってしまう前にこの子を天国へと送ってあげたかった。実際に火葬されるのは後日だそうですが、私の気持ちをそれで納得させようとした。
帰ってからお祀りしている弘法大師空海様の前にサブレの写真を飾り、理趣経で弔いをした。理趣経は大日如来を中心に大宇宙を表す真言密教の経典です。サブレが迷いなく天国へと行けるように心からお唱えしました。ありがとうサブレ。

私は弱い、とっても弱い。涙が尽きない。食べることも、話すことも、笑うこともできない。夜も早くから電気を消し、布団に入っても眠ることができない。それは娘も同じこと。この子が弱ってしまわないように。しっかり前を向かないと。「南無大師遍照金剛」「のうまく さんまんだーばーざらだん せんだん まーかろしゃーだーそわたや うんたら たーかんまん」とお大師様のご宝号と不動明王のご真言を何度も唱えて夜を過ごした。その間、LINEやFacebookで私が発信していたものに対する優しいお返事をたくさん頂戴いたしました。こんなにも力になることはないと実感しました。心より感謝申し上げます。夜中に降り続いた大雨。あの子の事故現場の血のりは流された。

朝方、何気なくペットショップの画像を検索しました。サブレの妹ではないかと思う子がいました。その子の顔が残った。朝のお勤めのためにお大師様の前に座る。少しでも元気出さないと。理趣経は私の心にも優しく響きます。さっきの子、連れてきてもいいですか?

不要不急の外出はいけません。分かっています。息ができない苦しさを朝見たサブレの妹が変えてくれるのではないかと思ってしまった。兄に電話をかけ、お金の相談をし、ペットショップへと足を運んでいました。私は弱い。

出会った仔犬はなつっこく、手の中で楽しんでいた。涙が止まらない。娘に笑顔が現れました。
今うちで眠っている可愛いこの子は「まる」と名付けました。

息子が言いました。サブレがきて約500日(実際に数えてみると578日)、500分の1のたまたまはあってはあかんねん。これからちゃんと気をつけなあかんで!500分の1なんて、コロナで亡くなる20代、30代の確立と同じやねん。絶対にあってはあかんねん!!
そう。息子の言う通り。たまたまはあかんねん。

新型コロナウイルスの感染拡大さなか、私事を書かせていただきました。500分の1がないように今は自分の行動を考えていきましょう。