穀雨

暖かい日が増え、心も外へと向かう季節が今年もやってきました。昨年の4月は7日から兵庫を含む7都府県に、その後16日には全国的に緊急事態宣言が発出され、自粛生活が始まりました。あれから1年。まだまだ、収まることなく3密を避ける生活が続いています。ようやくワクチン接種が開始され、この効果がどのようになるのか期待と不安が入り乱れています。

2月末に解除された3回目の緊急事態宣言と心弾む春の陽気が『もう、出かけてもいいのではないか』と気持ちが緩むのは当然のことのように思います。見えない敵との共存方法を日々の生活の中で確立していくしかないのかもしれません。オリンピック・パラリンピックを3か月後に控え、まだまだ、人々の気持ちの混乱は続いていくのだと思います。

春の雨は作物にとっては恵みの雨です。4月20日から立夏までを穀雨といい、種まきの好機で、このころに降る雨は作物の成長に欠かせない恵みの雨です。寒い時期の乾燥でカラカラの土地にたっぷりの雨を降らし、ちょうど良い土壌が出来上がる。太陽の運行をもとに1年を24に分けた二十四節気。陰陽五行の思想からできたこの考え方。古代中国と日本では幾分のずれはありますが、おおよその目安になります。雨一つをとっても、大切な自然現象です。

雨は疎まれることが多いですが、雨によって、暮らしが変わるのであれば、ありがたい存在です。コロナ禍を過ごし、ようやくワクチンができ、世界中で接種しています。副反応の心配も懸念されますが、私は順番が来たら打ちます。どれくらいの期間、効果があるのか、どのような副反応が出るのか分かりませんが暮らしが変わる恵みの雨ならぬワクチンであるのならば、受けてみようと思います。見えない敵との共存はまだしばらくは続きそうです。