仕事柄、たくさんの方とお話をする機会があります。最近、会話がもたらす影響力をとても感じます。
鍼灸施術は鍼や灸を施術して体を整えます。痛みやコリを施術することで取り除いていきます。それには技術が必要です。どの筋肉にアプローチするのか、このツボの反応は鍼なのか、灸なのかなど経験をもとにして瞬時に判断し施術しています。施術後すぐに変化がある人もいれば、翌日、翌々日に現れる人もいます。人それぞれです。変化があると私もとてもうれしいです。
しかし、中にはなかなか良くならない方もいらっしゃいます。体質など人それぞれなのは理解していますが、それを差し引いても変化が現れないことがあります。施術者が焦っても何も変わりません。鍼を打つ量を増やしたとしても変わりません。それよりもお話を重視してみると変化があることがあります。これが会話の力なのだと思います。
初診のときは特に緊張されています。そんなときは時節の話や時事ネタで会話のきっかけづくりをします。約1時間の施術の間にでも、少し思い悩む部分を話されることもあります。会話でリラックスすると、体のコリも早く解消されているように思います。
また、何度通っても、痛みやコリに変化がない人の場合、会話はたくさんしていますが、核心的なところに話が至っていないのかもしれません。会話の中から本人が気づくことで、不調の原因が見えてくるのではないかと思っています。なぜなら、私自身が会話の中から気づき、納得し、学ぶことが多いからです。施術者も会話の中では同じ対等な人間なのだと気づきます。
私自身も気を付けなければなりませんが、人の話を奪わないような会話をしましょう。心地よい会話は心も体も解してくれます。いい会話で元気に過ごしましょう!

