先日、宍粟市に住む前田良さんの講演会に行きました。彼の経歴をお話くださったのですが、なんとも男前な人生だと思いました。そして、なんとも普通の人間味のある人柄をお持ちだと思いました。
彼がこの世に生を受けたとき、女性の体だったのです。もちろん両親は女の子として育てるでしょう。今から40年以上前に女の子として生まれた彼は女の子の色、女の子の服装、女の子の振る舞いを求められた。自分はこんなの嫌なのに・・・と思いながら。体の性徴も嫌だった。
世の中には心と体の差異が大きい人がいます。私は乖離していませんが、「女子力」とか「女性美」という言葉には違和感があります。「女子力」を調べてみると、女性が自らの生き方を向上させる力、女性が自らの存在を示す力とありました。また、女らしい態度や容姿を重んじることの意味もあります。こんな言葉が生まれる背景は日本の男性社会の存在です。普通にまじめに生きているだけで、男でも女でも素晴らしいことです。向上心を持って生きている人は魅力も兼ね備えています。わざわざ女がと付け加える必要はないと思っています。
前出の前田さんの話に戻ると、彼は高校生のころまで女らしさを求められて生きていた。その時、自分は男なのにと思って生きていたことでしょう。その彼が性転換をし、戸籍も男性となり、配偶者と出会い、2人の子どもの父として生きている。その道は平坦ではありません。それでも今は家族と幸せに暮らしていると言われました。
ダイバーシティ(多様性)の世の中になってきました。私も様々なことに薄いベールをかけて見てしまうことがあります。意識を変えることは難しいです。人は「みんな違って、みんないい」なんですよね。幸せに暮らしていると胸を張って言える。なんて素敵なことでしょう。

