多様性の時代と言われています。多様性=ダイバーシティ(Diversity)とはどういうことなのか。私は違いを認めることだと思っています。私がいつも心に持っている言葉があります。「みんなちがって、みんないい」(『私と小鳥と鈴と』より)。金子みすゞの言葉です。こんなに端的な言葉を生み出してくれた彼女には感謝しかありません。金子みすゞは大正時代に活躍した詩人です。今ほど多様性が重要視されていなかった時代に「あなたがいて、私がいる。あなたも私も大切。」と言っています。どの時代でも、平和で幸せになるためには違いを認めて、尊重しあうことが大切なのだと分かります。
性別、障がいの有無、年齢、言語、出生などみんな違います。何が変で、何が変ではないのかを決める物差しは自分自身が持っています。自分の物差しを歪めずに生きることは難しいです。色々な情報が手に入りやすい現在ではなおさら、歪みやすいです。多数派の意見に傾いている方が、何となく自分を守れるように思います。世の中は歪んだ判断基準を持った人たちで構成されているのかもしれません。「わけわからん」っていうのがぴったりの世の中なのかもしれません。だからこそ「みんなちがって、みんないい」と歪んだ物差しを戻す作業が必要なのだと思います。
最近、有名タレントが自死を選ばれました。SNSの誹謗中傷が原因の一つとの見方もあります。その人がその人らしく生きられるように言葉を選んで投稿するのと、自分の価値観で書き込み、さらに乱暴な言葉で投稿するのでは、受ける印象が違います。そこに平和も幸せも生まれません。植物に悪口を言い続けると枯れるそうです。悪い言葉には負のパワーが出ることの証明です。負のオーラにまとわられ、人に負のパワーを送っていると相手を傷つけるだけでなく自分も弱ってしまいます。自分を幸せにするためにも、相手を尊んで欲しいです。違っていいのです。多様性時代は思いやり時代。そんな優しい世の中になって欲しいと願います。

