内因(ないいん)

酷暑の後、台風被害に北海道でも大きな地震。次々と迫りくる天災に不安を覚えている方も多いことと思います。必要以上に不安がる必要はありませんが、日ごろからの備えや防災について家族で話し合っておくことが大切です。災害時は自分の命は自分で守らなければなりません。特に体に障がいがある方、病気施術中の方は家族も含めて打ち合わせておくと不安解消になります。

 災害により避難所生活を余儀なくされたことにより生活不活発病になる人が多くいます。これは全身の機能が低下する病気です。することがない、他人への遠慮、焦燥感、不安感など様々なストレスにより動悸や便秘、関節のこわばり、筋力低下、不眠、イライラなど生活全般に及ぶ不調です。他人には理解されにくく、他人とは関わりたくもなく、余計に孤立してしまいます。快復まで個人差はあるでしょうが、時間がかかります。心のケアが必要ですね。

 非日常が訪れた時、私たちは悲しんだり、恐れたり、思い悩んだりと様々な感情が目まぐるしく、重くのしかかります。一言でいえば不安なのかもしれません。これらの内から出てくる強い感情も病気になる原因です。内因という言い方をします。内因には7つの感情があり、五臓に対応し傷つけます。怒=肝、喜=心、思=脾(ひ)、悲・憂=肺、恐・驚=腎です。例えば悲しみ過ぎると気が消沈し、気を上下に動かす働きをする肺の機能が低下、より意気消沈してしまう。呼吸が苦しい、水の流れも悪くなりむくんでしまうなどの症状が出ます。また、そうなることで他の臓腑にも影響が及んでしまうのです。ウイルスや細菌、外傷などのように治ってしまえば元気になる病気ではなく、内から出てくる病因は治った、良くなったと分かりづらいものです。良くなったと思っていても再発することもよくあります。本当に周囲からの心のケアが大切になりますね。

 災害のことだけでなく、いろんなことに心悩み過ぎないようにガス抜きをしてください。心配しすぎて不安になるより、にっこり笑って深呼吸すれば、気血が巡って打開策が見つかるかも。今日1日をいいものにしてください。